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2003年9月 4日 木曜日
ぐっじょぶ!
昨日の夕方、東京では雷と大雨がありました。
わたしはその時、よく知らない土地を散々歩きまわって疲れはてていました。
突然の雷雨!小さな折り畳み傘をさしてみたけど、すごい風と雨で全身びしょびしょ。
ズボンの裾からも、ポニーテールのしっぽからもしずくがポタポタと流れ落ちていました。
日はもう暮れかけていて、一刻も早く家に帰りたい!
そう思って顔をあげたわたしの目に飛び込んできたのは、マンションの前まで連れて行ってくれるバスでした。
バスは今にも発車しようとしていました。
もちろん乗りたい!
でも風と雨が激しくて思うように体が動かないので、折り畳み傘を閉じて全力で走り、駆け込み乗車成功!
バスはわたしを乗せるとすぐに発車しました。
体中から流れ落ちる雨のしずく…
バスの中は空いていたけど、わたしは完全に迷惑な客だったと思います。
運賃は先払いのため、ぐちゃぐちゃの傘を握り締めた濡れた手でサイフを取り出し…
運の悪いことに小銭が全くありませんでした。
というか、一万円札しかありません。
しかたがないので、濡れた一万円札を見せながら運転手さんに話しかけました。
わたし「すみません。一万円札で大丈夫ですか?」
運転手「一万円札はダメですよ」
時間をかけてもう一度ガサゴソ探してみたけど、そんな時にかぎって予備の千円札もありません。
わたしは覚悟を決めました。
わたし「すみません。小銭が全くないので、降ろしてもらえませんか?」
運転手「……じゃあ、いいですよ」
わたし「え!?」
運転手「次回乗ったときに、2回分払ってください」
わたし「い、いいんですか?」
運転手「おたくを信用するから(笑)」
わたし「あ、ありがとうございます(泣)」
そんなわけで、無賃乗車をしてしまいました!
あの運転手さん、なんていい人だったんだろう!
次回、必ず2回分の払います。約束します!
だって、感動しました。
びしょびしょでイスに座れなかったわたしは、立ったままの姿勢で涙してしまいました。
洋服も髪の毛も、全身で泣いてしまいました。
運転手さん、ありがとう!降りる時には丁寧におじぎをしました。
バスを降りると、あんなに激しかった雨はスッキリやんでいて、わたしの気分もなんだかスッキリしていました。
すれ違うだけの見知らぬ人にやさしくしてもらうのって、なんてステキなんだろう。
仕事で人を感動させる事って、そんなに簡単じゃないよね。
わたしは運転手さんに「ぐっじょぶ!」と言いたいです。
投稿者:はるしゃ | 22:25 | カテゴリー:日記
コメント
投稿者 クマノミ : 2003年09月08日 22:16
素敵なエピソードだ〜ほのぼの〜
ほんわかはるしゃさんならではですね。
私は心がやわらかくなってる時は、雨でよけいにふやけますが、
人生の先輩に優しくされるとホントに感謝しますね。
バスバンザイ!(違う)
投稿者 はるしゃ : 2003年10月07日 22:16
>クマノミさん
その後、同じバスに乗ったとき、
きちんと2回分の運賃を払いました。
違う運転手さんだったので、キョトンとしていました(笑)
バスバンザイ!)